私は社会人時代に転職をする前に、1ヵ月だけ派遣社員として働いていました。とても有名な大企業だったので、初日からすごく緊張していたのを覚えています。
私が配属された部署は正社員の方ばかりで派遣社員は私だけでした。その日から社員の方に業務を教わっていたのですが、呼び名が苗字ではなく、「派遣さん」だったのが衝撃的でかなりショックを受けました。初日にしっかり自己紹介をしたにも関わらず、苗字で呼ばれないとは思っていませんでした。
業務は単純な事務作業でしたが、いきなりコピーや書類作成を頼まれることも多かったです。親切に教えてくださる方もいましたが、質問しても適当にしか返事をしてくれずあまりちゃんと話を聞いてくれない人もいて、仕事が上手く捗らないことも多々ありました。
そしてお昼時間は社員の人が食べれるスペースは一切使えずに、派遣社員やパート社員のみしか使えない場所でご飯を食べるしかありませんでした。
社員の方に、「派遣さんは向こうで食べて下さい」と言われたときには、あからさまに区別されているという気持ちになり、大変悲しい思いをしました。また部署内の飲み会があった時は、派遣社員である私のみ誘われなかったりして、あからさまに派遣社員だけを区別して考えられていると感じました。
その他には会社の備品が足りなくなった時も、派遣社員という理由で支給されず、家にあるものを持ってきて使っていました。
会社の備品を使わせて欲しいと一度お願いしてみましたが、適当な理由をつけて断られてしまいました。周りの社員の方にも相談してみましたが、「会社の規定だから」という決まりきった言葉で、言いくるめられてしまいました。今考えるととても理不尽であったと思います。
割り切って仕事をしていても評価してくれている上司はいるかも?
私の場合は、派遣社員だから仕方ないと割りきって仕事のみをきっちりこなしていました。幸い直属の上司が良い人だったので、いろいろ話を聞いてくれて、心のモヤモヤが少し晴れていきました。
きっちり仕事をこなすことで、周りの人が優しく接してくれるようになり、最終的に苗字で呼んでくれるようになりました。