派遣登録されてスーパーのレジ打ちの仕事をしたことがあります。配属された店舗でスタッフ数は11名で派遣は私1人でした。派遣社員はアルバイトの仕事と同じ内容もしくは単純作業を繰り返すのみで、既存のアルバイトスタッフよりも時給が高い為、いい印象を持っていないパートさんもいらっしゃいました。
皆さんは大人だったので、あからさまに嫌な事を顔に出したり、態度を取る方はおりませんでしたが、休み時間や手待ちの時間に話をする時に話の輪に入り込むのが難しく感じました。一緒の職場で毎日顔を合わせて仕事をしているのですが、どこが違うという空気があり、居心地が悪かったです。
社員さん達も直接の部下ではない為、微妙に距離を置かれたり、雑務のみで単純作業を永遠に繰り返す仕事内容だったので、高い時給との引き換えに人間関係や業務内容である程度の割り切りが必要でした。
パートさんたちはレジの業務からサービスカウンターでのラッピング作業や事務作業などと幅広い業務をローテーションで行っていて、次第に私もやってみたいと思いました。私は新しい仕事をどんどん身に付けて覚えていきたい性格なので、レジの仕事がある程度出来るようになってからパートさん同様に、それ以外の業務で教えて欲しいことややってみたい業務がありました。
ある日社員の課長さんと面談があり、その時にレジ以外の業務もやってみたということを話してみましたが、それはパートさん達で出来るから必要ないと断られ、とても悲しかったです。私はそれでも不満な態度を見せず、勤務を続けました。どんなに経験があっても仕事内容や条件が変わらない。
必要最低限の業務しか行えなくて徐々にやりがいが無くなっていきました。社員の課長さんは定期的にミーティングを開くのが好きな方で、半年に1回スタッフを全員集めて勤務終了後にちょっとしたお茶会を開いておりました。それぞれがお菓子や飲み物を持ち合わせてみんなで楽しく話をしながらチームワークを深め合ういい機会だと思いました。
私はパートさんの一人からその話を聞いて興味があったので、課長さんに詳細を聞きに行きました。その時詳細を教えてはくれましたが、元々私を誘うつもりはなかったのかそれとも気を使ったのか分かりませんでしたが、来なくて良いと言われ参加出来ませんでした。
普段中々お話が出来なかったので、そのような場所で楽しくお話をしようと思っていたのですが、派遣という距離を置かれる立場で明らかに距離が出来ているとその時改めて感じました。
派遣で待遇がいい場合でもパートさんと距離を置かれるかも
勤務して1年は我慢出来ましたが、見えない孤独感に堪えられず退職をしました。退職日は笑顔でそれぞれの方々に対応をしましたが、内心はとても寂しかったです。
短期間でお金を稼ぐ事に関しては派遣は魅力的ですが、ある程度仲間意識を持ったり、成長していきたい人にとっては向いていないと実感しました。