自身がニートで就職活動をしていた時、会社に履歴書を送っても不採用の通知さえこないことがよくありました。「自分には価値がないのだろうか?」こんな風に感じてしまうと、メンタル的にもつらくなり自信を失ってしまいます。この不安になりがちな時期をやりすごすために心を整理しましょう。
目次
本当に「無職であること」がつらいのか?
ニートの時に日々悩んでいたことを整理して、ポジティブになれるヒントを考えてみます。
「所属していない」からつらい
ニートだからつらいというより、どこにも属していないから不安でした。自分に貼り付けるラベルがないのがカッコ悪かったのです。お金を安定して稼ぎたい気持ちも大きかったのですが、「みんなに認めてもらえる会社で、社会人として自信を持ちたい」という気持ちも大きなものでした。
要は自分にとって自信を得られる場所、生活できるお金が欲しいということだったのです。
ひょっとしたら正社員という所属にこだわらなくても良かったのかもしれません。
「守られていない」からつらい
バイトは雇用が不安定でクビになったらおしまい、年休がない、ボーナスがない、産休がない、退職金がないなど仕事や賃金が守られていないイメージがあり不安になっていました。
結婚、出産、育児、病気、怪我などの人生のイベントに耐える体力がなくて心細く、だからバイトじゃなくて正社員と安易に考えていました。
しかし現実として今や正社員としての恩恵を受けているとは言えない正社員さん達が多くいます。守られたいから会社員という選択は危険です。会社は自分を守ってくれません。自分はこういうキャリアを積みたい、お金をここまで稼ぎたいなどのハッキリした目標を持つ方が、入社してから「こんなはずじゃなかった」と思わなくてすみます。
「自分と友人を比べてしまう」からつらい
企業に就職していった友人たち、それに比べて自分は不安定なフリーター生活。どうしても卑屈になってしまいます。しかし友人たちのその後のことまで知っていますか?会社の中で本当に幸せなのかは分からないはずです。
人と自分を比べることは無意味です。友人たちはひょっとしたらもう退職しているかもしれません。焦る気持ちはネガティブな思考を生み出して、行動力を弱めてしまいます。自分は自分と割り切って、着実に一歩を踏み出す方が楽しく過ごせます。
「家族から責められる」からつらい
「世間体」…この言葉に苦しんでいるフリーターやニートは多いです。早く就職しないと恥ずかしいと親に言われたことがある人もいるでしょう。家族は何も行動していない、考えていない(ように見える)ニートやフリーターを見て情けない気持ちになっているのかもしれません。
自分の苦しい心情を話して、理解してもらえるならそれにこしたことはありません。しかし世代も価値観も違う家族と話をすること自体が難しいでしょう。
心が苦しいなら心療内科へ行く、就職活動の方法が分からないのならヤングハローワークや就職エージェントに相談するなど第三者に触れ合える所まで動いてみることを強くおすすめします。行動することによって、家族も理解を示してくれるようになります。
無職のつらい時期を乗り越えるには?
自分を冷静に見つめることから始めましょう。自分にできること、そしてできないことを分析していきます。できることがないと自分で勝手にあきらめる必要はありません。あなたを必要とするかどうかは会社が決めてくれます。自分で自分を分析するのはとても難しいことなので、ハローワークや就職エージェントの自己分析ワークショップを受講してみて下さい。
受講してそれだけで「やった気分」になってはダメです。そこから行動につなげるのが重要です。じゃあ具体的な就職活動はどのように進めたらいいのかということも就職エージェントは教えてくれます。
何社も落ちるとむなしくなるのも事実です。自分を必要としてくれる会社はどんなところなのか?効率的にさがすには積極的に相談するのが良いでしょう。親に相談するのも良いのですが、世間体などもあって冷静な意見をもらえないかもしれません。自分自身も親子の甘えがあって、言われたことを感情的に受け取ってしまいがちです。その点、他人の就職エージェントならば自分自身も落ち着いて素直に意見を受け入れることができるはずです。
アドバイザーにアドバイスを受けるようになると、今までどこにも所属していなかった孤独感がやわらぎます。焦って空回りする無駄なエネルギーを節約して、効率的に就活を進めることができます。
ネガティブな自分からポジティブな自分に変えていく
履歴書を送っても反応がない会社なんて入社する価値がありません。履歴書は個人情報が詰まった大切な書類です。返送しないなら責任を持って廃棄するむねをあらかじめ求人票に明記すべきだと思いませんか?
履歴書を返送する切手代と手間を惜しむ会社は、人をそういうふうに扱う会社なのです。失礼な態度の会社に間違って入らなくて良かったとポジティブに考えてみて下さい。
一人で就職活動をすると、とかくマイナス思考になりがちです。自分の応援団を自分で作り、ポジティブになることができる環境を作り出していって下さい。
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