大手飲料メーカーに契約社員として勤務をしていました。基本的に待遇は正社員と同じというような話でしたが、実際に入社をしてみたら扱いは全く別でした。基本的な勤務時間は9時~18時となっていますが、フレックス制度を導入している企業だった為、コアタイムである10時~15時まで勤務をすれば正社員の固定給は代わりません。
契約社員は当然ながらその制度は導入されておらず、派遣社員は時給制になっているため仕事が終われば早く帰えることも許されました。当然、月収入としては時間数が減れば派遣社員は減ってしまうので、時間通りもしくは残業をしてお金を稼いでいるという方もいらっしゃいました。
基本的にそのような企業なので、仕事が終わっていれば問題ないというスタンスで勤怠管理は比較的甘かったと思います。正社員の場合、電車遅延などであっても10時出勤であれば通常勤務扱いなのに対し契約社員は遅刻かもしくは、午前半休(有給)を取得するように言われます。契約社員はもとから月収が少ないのに給与を減らされるというのはとても大変でした。
また、通院すると言う場合にも、正社員は15時意向であれば早退にならないのですが、契約社員の場合は当然早退扱いになります。病院(クリニック)の基本受付は18時頃迄。風邪を引いたとしても、休んでは給与が減るという事で無理をして勤務をしていたのを覚えています。
その反面、正社員は金曜日に飲み会があるからとフレックス制度を利用して17時に退社をしたり、子供の迎えがあるからとフレックス制度を利用して早く帰っていましたが私たち契約社員からしてみると、「正社員のほうが給与や待遇は全然良いのに私たちの方が働かなければいけないのか?」という疑問がある中、仕方なく勤務をしていました。
一番差別感を感じたのが、年末の納会でした。飲料メーカーということも有り、最終日は大掃除終了後に社員食堂を利用した納会が行われるのですが正社員を基準にしている為、フレックス制度の終了時間15時から食堂にて納会が開催されます。社長の挨拶から始まり、飲み会を開催しているのですが契約社員は17時の終了時刻までは参加できません。フロアに残っているのは、契約社員と派遣社員で主に電話対応をする形となります。何か連絡があれば、社員のFMCに電話を転送する為にデスクに残って仕事をしています。
我慢できなくなって転職を決意した
最終的に年度末決算で赤字決算となったこともあり、待遇もあまりよくなかったので早めに正社員として採用される企業を探して転職をしました。
このような企業であった為、いつ契約社員を打ち切りになってもおかしくないと思ったことや、正社員への雇用はありえないと言う話が契約更新時にあったことから、いつまでもここで働いているよりは早めに転職をした方がよいと考え正社員雇用での転職に成功しました。