私は現在41歳の主婦です。東京の大学を卒業後そのまま東京で就職しました。仕事も遊びも充実していましたが、30歳を境に故郷が恋しくなってきました。
周りの友人が結婚出産し様々な話を聞いていくうちに、同郷の人と家庭を築いたほうが幸せなのではないかと思ったからです。親に相談するととても喜んでくれて、退職準備がトントン拍子に進んでいきました。
収入がなくなるという不安はありますが、就職活動のたびに帰省していてはお金が続きません。また私の場合は実家に帰るので家賃がかからないという安心感もあったため、退職してから新たに就職活動をしようと考えました。
退職し引っ越してしばらくしてから私は失業保険の手続きがてらハローワークへ通い始めました。当初、東京でバリバリ働いた自分ならすぐに内定がもらえるだろうと思っていたのですが、職種の需要がなく面接すら受けられませんでした。
そこで、職種にこだわるのをやめて雇ってもらえる企業を地道に探し、5か月目にしてようやく就職することが出来ました。職場はアットホームで居心地がよかったです。
田舎に帰ったことで幸せを手に入れました
東京で働いていたころと比較すると年収が下がり金銭的に我慢することが多くなりましたが、同郷の人と出会い結婚し家庭を築き実家の近くで生活ができているし、気心の知れた友人がそばにたくさんいるので寂しい思いをしたことがありません。
お金は欲しいけれど自分にとって何が幸せかを考えると、故郷に帰ってくるという選択は決して間違いではなかったと思います。