「引きこもり」や「ニート」であった期間が長い人は、就職活動の面接時にその期間について「つっこんで聞かれたらどうしよう」と不安になってしまいます。面接の際にこの空白期間についてどのように話せばよいのか考えてみましょう。

 

仕事をしていない空白期間があっても隠さないで正直に言う

空白期間について自分から積極的に話す必要はありません。しかし聞かれたら正直に答えて下さい。「隠さない」という姿勢は重要です。なぜなら雇用保険や厚生年金の手続きをすれば、職歴が無いことはすぐに判明するからです。

 

自分が引きこもりやニートの状態であったことを隠したい人もいるでしょう。ですが嘘をつくとさらに嘘を重ねていかなければなりません。やめておいた方が無難です。

採用されたとしても噓がばれないように注意し続けるのはとても疲れるでしょうし、嘘をついていることがばれた時は仕事の成果までも疑われてしまうでしょう。引きこもり期間より辛い生活になりかねません

 

正直に伝えたことで不採用なら仕方がないのです。卑屈になる必要はありません。

 

面接時に実際にはどう説明すればいいの?

履歴書に空白期間があると何をしていたか聞かれるのは間違いありません。慌てないためにもどう説明するかは考えておいた方が良いでしょう

 

引きこもり、ニート…これをマイナスにとらえていては、いつまでたっても魅力的な自分にはなれません。なぜそうなったのか、その経験をして何を得たのかをプラスに解釈して下さい。自分なりに答えが出ている人は、飾ることなく淡々と語ることができます。

辛い時期を過ごしたけれど、今は前向きになって仕事をしたいと思っている」とシンプルに伝えれば十分です。

 

引きこもり、ニートの期間は「空白期間」ではない

引きこもり、ニートの期間が辛すぎて、プラスにとらえることができていない人はたくさんいます。ネガティブ経験ではなくポジティブ経験に変換するにはどうしたらよいのでしょう

 

その期間は生きている限り「空白」ではなかったはずです。自分なりに思いや苦しさがあったならば、ただサボっていた人間ではないのです。悩んだ経験はいつか人に優しくしたり、ガマンしたりできる心の基礎体力になります。

「辛かった。でも、無駄ではなかった。」と無理やりにでも、プラス方向にひねり出してみて下さい

 

就職活動をしている時点であなたはすでにニートではない!

就職活動をしている人はすでに引きこもりでもニートでもありません。今動いている自分を存分にアピールして下さい。仕事の経験がないのは本当のことです。そこは認めて仕事を覚えていくという熱意を伝えて下さい。

 

しかしながら熱意だけで上手くいくほど世の中甘くはありません。面接官に信じてもらえるような、熱意の証拠を日々作り上げていくのが大切です。

 

行動しているという証拠にパソコン関係の資格を取得したり、体力が必要なスポーツを始めたりするのもよいでしょう。仕事に関係ないことでもかまいません。世界を広めようとしている人は自信にあふれて見えるからです。

 

就職エージェントなどを利用して自分を鍛える

エージェントを使って面接講習やビジネスマナーセミナーなどを積極的に受けましょう。始めは周りの人が優秀に見え、劣等感でいっぱいになるかもしれません。しかし周りの人たちも現時点で不足しているスキルを冷静に見つめ、それを補おうとセミナーを受講しているのです

 

「基本的な社会人知識を研修で学んできた」というのも自分のアピールポイントにできます。自信のなさは面接の上で一番の敵です。何度も回数を重ねることで少しずつ自信をつけていきましょう。

 

就職しても会社にしがみつかない覚悟を持って!

空白期間が長かった人ほど、「合格した会社では上手くやりたい」と面接段階からいい子になってしまいます。採用してもらえるかどうか分かりませんし、採用されても無事お給料が出るかはまだまだ分かりません。それなのに面接官にこびるのはおかしいと思いませんか

自分と会社は対等です。会社はあくまでステップの一つに過ぎません。ここで育ててもらうのではなく、ここで「何をもぎりとるのか」という姿勢でいましょう。

 

相手(会社)の方がエライという考え方では、いつまでたっても劣等感は消えません。スタートしている自分を「使ってみたい」という会社に「入ってあげる」くらいの気持ちでいて下さい。

コンプレックスは適度に持つと自分を大きくすることができますが、持ちすぎている人はオドオドしていて自信がなく魅力的には見えません

 

空白期間を「なかったこと」にすることはできないのです。自分ではマイナスに感じているかもしれませんが、そこをどうにかしてプラスにとらえ直し、アピールポイントに変えていくのが大切です。無理やりマイナスをプラスにするなんて難しいと感じるかもしれませんが、会社によってはあなたのマイナスが欲しかったのだというところもあるのです。そんな会社をあきらめずに探してみて下さい。

 

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