仕事をしていると職場の人間とのコミュニケーションは欠かせません。しかし人とコミュニケーションをとるのが苦手な人は多く、大きなストレスを感じて病気になってしまうこともしばしばあります。苦手な人でも苦手なりに、コミュニケーションを上手にとる方法をご紹介します。

 

「人前は苦手です」宣言をしておく

まるで「自分は仕事ができません」と宣伝しているように感じて、抵抗がある人もいるかと思います。

「コミュニケーションが苦手です」と言うと、職場の人間は「ひいて」しまいがちです。ここはもう少し柔らかい表現で「人前が苦手です」「緊張しやすい方です」とことあるごとに宣言してしまいましょう。

 

苦手ですと最初から正直に公表することで、まずは自分自身の緊張をできるだけ和らげるのが狙いです。「うまくやらなければ」という思いが強すぎると、逆に自分の心を縛ってしまいます。ありのままの自分でいるように心がけましょう。カッコをつけてもいいことはありません

 

プレゼンで緊張しているなら緊張していますと最初に言ってしまいます。だからといって失敗して許されるわけではないのですが、言ってしまうと案外人間って開き直れるものです。

言われた方も「緊張してアタフタしているのだな」と思うでしょうが、仕方がないなと待ってくれる空気になります

 

あの人は「ああいう人だ」とあきらめてもらう

もちろん職場でのやりとりが、少しでも上手になれるように練習することは大切です。しかし完全に治そうと頑張り過ぎて疲れるのは違います。コミュニケーションが苦手なのは仕方がないことなのです。人間には得意と不得意が必ずあります。不得意な分野を周りにカバーしてもらいつつ、自分の得意分野を最大限に生かすことを考えましょう。

「ここはダメでもここは使える」と周りに理解してもらえると、自分も楽になれます

 

コミュニケーションが苦手なら工夫する

コミュニケーションが苦手でも、仕事ができればそれでいいのです。

しかし職場の人間と険悪な雰囲気になるのは避けたいものです。具体的にどう過ごしていけばよいのでしょう?

 

コミュニケーション下手の難関「飲み会」の対応策

飲み会は乾杯だけは参加して、上司に「にぎやかなところは苦手なのでお先に失礼します。すみません。」と一言を残してから帰るのも良いでしょう。「なんだノリの悪いやつ」と思われる可能性は高いです。しかしこれから退職するまで永遠に我慢することを考えるより、付き合いは悪いけど仕事はするやつになったほうが良いと思いませんか

 

飲み会で飲まないし食べないのに会費を払うのが嫌に感じてしまいますが、円滑な仕事のための「必要経費」と割り切ってしまいましょう。仲良くなりたい姿勢を見せておくのは大切です

 

本当に行きたくないし、お金ももったいないなら「飲み会行きません宣言」をしておくのも誘う方が嫌にならずにすむ気づかいです。お金がもったいないから行かないと言ってしまうと角が立ちます。「お酒の場は苦手なので…。私は誘ってくれなくて大丈夫です。」とやんわり断りましょう。

 

ですが仕事を円滑に進めるためにはある程度のコミュニケーションはあった方が良いのも事実です。全部に出席するのが辛いなら、三回に一回くらいの頻度で参加してみてはいかがでしょう?

 

文字を活用する「ふせん・一筆箋は必須アイテム」

お礼を言う際は「メモ用紙」に「ありがとうございました」の文字を書いてデスクにおいておけばいいのです。メモ用紙や一筆箋がちょっと「大げさだな」と感じる場合は、「ふせん」がオススメです

 

可愛らしいもの、面白いもの、あらかじめメッセージが書いてあるものなど、文具売り場にはさまざまな場面で使えるふせんがズラリと並んでいます。自分の感情に合わせて使いこなしてみて下さい。

 

コミュニケーションが苦手な人が職場で困ってしまうのは、言葉で伝えることができずに周囲の人間との摩擦が起きやすいことです。ふせんなら気軽に使えますし、文字によるコミュニケーションは丁寧な印象を与えることもできます。

 

仕事の書類には手を抜かない

言葉によるコミュニケーションが苦手なら、書くことによる文字のコミュニケーションについては積極的に行うべきです。メールの返信は迅速に、そして丁寧を心がけて下さい。文字によるコミュニケーションにも人柄は表れます。

あなたがコミュニケーションについて苦手であっても、人間が嫌いなわけではないことを文字で証明できます

 

資料や書類の作成は正確にして職務上の信頼を得ておきましょう。

質問や電話はあらかじめ要点をメモして、緊張による話し忘れを防ぎます。ただでさえ話すことが苦手なのです。同じことを何度も聞かないようにすることで、苦手な場面を減らし、効率よく仕事をしましょう。

 

 

コミュニケーションが苦手でも働ける職場を選ぶ

今いる職場、仕事の内容によっては、努力と工夫を重ねても良い方向へ向かわないこともあります。

周りも理解を示してくれる人間ばかりではありません。コミュニケーションが苦手ならば、それでも大丈夫な仕事を探すのも長い目でみると自分のためになります。

 

転職エージェントを利用して、自分の中にはなかった選択肢を教えてもらうのもいいでしょう。在宅ワークが可能な職場を探したり、自分の性格にあう仕事を紹介してもらったりもできます

 

できるだけ自分の特性を生かした仕事を見つけるのが、楽しく働くための極意です。

 

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