安定企業への安心から一転、古い形態に困惑する日々。充実した福利厚生に惹かれ入社したものの、毎日聞こえる声は「お茶入れてくれ」という上司の声、ガシャンと切られる電話。
客からのクレームに死ね!と吐き捨てる女性社員。これだけ社内環境と働き方を言われる世の中でここだけ時間が止まってしまったのかと思うほどの古い企業。
耐えられないほどのいじめが横行しながらも、上司は管理能力がなく、いじめがあることすら把握していない状況。1年間に7人が退職するという現実。
親族経営の老舗メーカーだから閉鎖感が半端ない
私が入社した企業は老舗工具メーカーで歴史もあり、商品も高品質でユーザーに定評のある企業でした。私は初めての転職で安定した企業、給料面だけでなく賞与や退職金制度があることに魅力を感じ、入社、勤務していました。
ですが安定し、よい企業イメージとは裏腹に社内は常に人手が足りず、親族経営もありトップ以外はありのように働いている状態でした。1人が病気で休むような事があればほかの社員にしわ寄せがいき、大変な業務を強いられる為、そのような場合は社員間の関係性が悪くなり、パワハラが常にありました。
特に女性同士のいじめは陰湿で1に対して複数で仕事を振らないなどのいじめがあり、また作業内容の多さに常にイライラしている営業事務社員も多く、客に対しての言葉使いもきつくクレームもありました。
直接顧客に対してのきつい言葉がなかったとしても、電話を切るときにたたきつけるように切ったり、また顧客に対する悪口が酷く、そのストレスを同僚へのいじめで解消する事が多く、上司が客先にでて社内にいないときにはその行動がエスカレートするので特に大変でした。
あるとき、一部門の男性営業マンが胃潰瘍になり、血を吐いて入院しました。入院するくらいですから相当辛かったのだと思いましたが、社内社員の中には「大したことないでしょ。すぐに帰ってきますよ。帰ってきてもらわないと仕事が溜まって大変ですからね。笑」という声もあり、誰からの心配の声は一言もありませんでした。
その男性営業マンが後々、『上司に認められなくても、お客様にとって良い仕事をしなければ。営業先は転職先だから。』と言っていた言葉がとても印象的でした。
少しは社内環境の改善に努めて欲しい
定期的にストレスチェックを行う事や、パワハラ・セクハラ講習を行い、どのような行動が問題とされるのかを意識する必要があると思いました。
その会社は100年以上ありますが、今までに一度もそのような講習があったことがないと総務への質問で確認できました。会社は安定企業で儲かっていますが、社内環境は皆無だったのでもう少し世の中の流れを汲んで優秀な人材が流れない対策をとるべきだと思います。
また、上司等管理職者へは定期的な社員間環境に関する報告をさせるべきだと思います。