今までフリーターでやって来た人の中には、正社員の経験がないことから正規採用してもらえないとあきらめている人もいるでしょう。正社員経験がないという人でも採用してもらえる職種にはどんなものがあるでしょうか。
正社員の経験がないからこそ職種をしぼらない!
まずは自分が興味を持てそうな職種に応募していくのが基本です。しかし最初からやりたいことがはっきりしている人は少ないかもしれません。経験がないならあえていろいろな職種の面接を受け、「この職種の会社の雰囲気が意外とあうかもしれない」という体験を積むことから始めても良いのです。
自分自身の性格を分析してみましょう。適性は自身が思っているものと違うところにあるのかもしれません。
正社員の経験がないときはどんな職種がよいのか?
失敗したくないという気持ちが強すぎるとかえって自分をしばることになり、良い就職ができないことがあります。
転職市場の広がりを考えると、正社員になったことがある人でも「自分にピッタリの仕事」を見つけられていない人が多いことがよく分かります。
初めての就職から自分に適した完璧な仕事を見つけることができる人は少ないのかもしれません。ならばこの就職で「自分はどのようにステップアップしたいのか」という目標を設定して職種を選んでみても良いのではないでしょうか。
自分の得意なところを伸ばし、苦手なところをなくしていくという視点を持って職種選びをしてみてください。
営業
移動が多く体力に自信のある若い人がともかく欲しいという職場は多いものです。
固定の顧客をまわるタイプなら人柄と丁寧さが重視されます。おとなしい性格の人でも向いている営業職もあるのです。初対面の人でも苦にならず話ができる人ならば、飛び込み営業もできるかもしれません。
さまざまな会社をまわることで自分の知見を広げることができます。
接客
自身が好きな商品を売るお店での接客なら、商品についての知識を生かしてお客様に提案することもできます。趣味のことでもかまわないので、自分が詳しいカテゴリーを振り返ってみると意外な強みになることもあります。
また接客で身につくコミュニケーション能力は仕事をするうえでどこに行っても役に立ちます。
事務
仕事をしながら資格をプラスして、さらにステップアップしていきやすい職種です。基本的なビジネスマナーを学ぶための講座は就職エージェントでも多く開催されており、一人でも勉強しやすいでしょう。
飲食関係
基本的な料理ができる人なら飲食関係で経験を積み、正社員を目指していく道もあります。地道に経験を積むことで確実に能力は上がります。
最初から能力がないと就職できないわけではなく、入社してから能力を身につけてくれたら良いという会社もあります。経験がないからとあきらめることは自分のチャンスをつぶすことになってしまいます。
小規模の会社
職種とは話がずれてしまいますが、会社の規模として小さな企業も考えていきましょう。家族経営の小さな会社は人柄を重視してくれることがあります。やる気がある人にはおススメです。小さな職場は人間関係の密度が高いことがあるのでコミュニケーションが苦手な人にはむかないかもしれません
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アルバイト経験を活かした正社員
たとえアルバイトであってもその経験を活かして正社員になりたいという人は好印象をもってもらえます。「バイトしかやったことがないから」と自分を低評価せずに、具体的にこういう仕事を任されていたとアピールしてみてください。
アルバイトからの「正社員登用制度」を設けている会社もあります。いきなり正社員になる自信がない人でも、まずはアルバイトから始めて仕事を身につけ、正社員として採用されるパターンもあります。
職種を選ぶ際に「正社員登用制度」があるかどうかをチェックして、正社員になりたいという希望を最初から言っておくと良いでしょう。
「正社員登用制度あり」としながらバイトを集めて、正社員への登用実績がほとんどないようなブラックな会社も存在するので注意してください。「何カ月で正社員になれるのか」のように条件は詳しく聞くのが基本です。
未経験者でも応募可能な求人に挑戦する
「未経験者歓迎」の文字がある求人は案外多いものです。求人の検索条件に「未経験可」の項目がある就職エージェントで探してみるのも良いでしょう。
正社員経験がない人に特化した就職エージェントもあります。履歴書の書き方、面接の受け方など基本的なことから相談することもできて心強いパートナーになってくれます。
またエージェントの担当者が自分の頭の中にはなかったような企業をすすめてくれることもあります。第三者目線の意見を聞かせてもらえるのも就職エージェントの利点です。ぜひ利用してみてください。
正社員の経験がないから雇用してもらえないと最初からあきらめる必要はありません。履歴書を送り、面接の練習だと思って挑戦するうちに、自分にはこれがあっているという職種がみつかることもあります。
自分の適性とやりたいことは違うことも多いもの。未経験だからこそさまざまな職種にあえて挑戦することによって良い結果がでることもありますよ。