高校卒業後に地元東北で働いておりましたが、どうしても歌手として成功する夢を諦めきれず21歳のときに上京してきました。
私の場合はまずアパート探しが先でした。ただ土地勘が全くなかったので、地元にいるときに予め物件を調べて決めておき、母と一緒に東京に2回通って最終的な部屋を決めました。
1回目の時は良いと思っていた物件を内見したらいまいちだったので、自分の希望を不動産の方に伝えて良い物件が見つかったら連絡を都度もらうようにしました。それで連絡がきて2回目行ったときに、無事部屋が決まりました。
ただ仕事が決まっていなかったので、保証人として父の名前を借りて契約をしました。そして一人暮らしを始めて3週間ほどたってようやく仕事が決まりました。インターネットの求人サイトから応募しました。私の場合は音楽をやることが一番の目的だったので、雇用形態はアルバイトです。
アルバイトでもちゃんと生活できるように、時給の高いコールセンターで働き始めました。シフトは週4日でしたが、時給が良かったので音楽をやりながら生活していくのに不自由はありませんでした。私のやりたいことに親の理解もあったのも、良かったと思っています。
ギリギリの生活の中で借金に頼ったこともあった
上京したての1年くらいは一心不乱で音楽とアルバイトを両立していたのですが、日が経つにつれ精神的にも体力的にも辛くなりました。両立することの難しさを感じたのは2年目に入ってからだと思います。
音楽に集中しているとシフトが入らなくなるので給料は減り、生活もぎりぎり。月によってはマイナスになるときもあり、一時的にカードローンに頼っていた時もありました。ただ利息があるので、返してもかえしても返済額が減らず、また精神的に辛くなり...という悪循環でした。
そのときはこれではだめだと思い、いったん音楽活動をセーブしてアルバイトの方を頑張って最低でも借りたお金を返せるようにしようと思いました。
全額返済したあとは気持ちも上向きになり心にも余裕ができましたが、以前のような生活の仕方ではまた破綻してしまうと思い、音楽も十分にやりつつ、生活は絶対に崩れないようにバランスを取ることを心掛けるようになりました。
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