4年前に北海道旭川市から仕事を探す目的で東京都に移住をしました。私は実家のある旭川市で大学卒業後から30才を過ぎるまでの間、イタリアンレストランで正社員として勤務をしていました。
親会社が経営不振になってしまいレストランを閉鎖するという話しになった直後に、私は会社に退職希望を出して東京に引っ越してきました。
旭川市で再就職先を探す難しさは生まれ育った私にはよくわかっていたため、断腸の思いで慣れ親しんだ地元を離れたのです。田舎の一人息子ですから多少は両親も反対の気持ちもあったようですが、無職で生きていけるほど世の中は甘くありません。
少しばかりの貯金から都内のワンルームを借り、そこを拠点に仕事を探し始めました。まだこの時点では東京で金を貯めて旭川に、いつか帰りたいという考えがありました。東京に来て最初の年は職安に通いつめ、求人情報雑誌から良さそうな仕事があれば手当たり次第に応募をしました。
旭川時代には責任のあるポジションを任されていたため、それと同様の待遇を求めて仕事を探し続けた結果、東京に来て2年目で私は派遣社員として工場で働いていました。年収は以前の半分程度になり将来の保証も何も見えない生活でした。
異業種への転職にはリスクもある
東京に来れば何かしらの仕事があると考えて、田舎から上京してくる人は若者ばかりではありません。
私と同様に、東京に来てから知りあった仕事の仲間も家族を置いて都会に仕事を求めに来た人が何人もいます。上京をして新しいことにチャレンジすることは素晴らしいことですが、都会だからといって仕事が豊富にあるわけではありません。今となっては後戻りも難しい状況ですが、結果としては地元でもう少し踏ん張っていればと思っています。