契約社員として雇用された事務の仕事。業務を大量に任されて働くこと10年。主に自分が担当する大きなシステムの入れ替えが決まりましたが、その会議には「非正規」の私は呼ばれず。
出来上がったシステムは現実に即さない、使いづらいものでした。正規と非正規、仕事量は非正規のほうが多いのに給料は半分以下。どうにもやりきれない思いでずっと働いていましたが、システム入れ替えで心が折れてしまい、ついに退職してしまいました。
仕事が楽しくても契約社員は非正規雇用だと思い知った
20代前半で就職した会社は、アットホームな雰囲気で、仕事も楽しく、とても良い職場でした。しかし残念なことに私は契約社員という非正規雇用。
正社員以上に仕事量はありましたが、給料は同じ仕事をしている人の半分以下。とてもやりきれない思いでしたが、それでも会社が好きだったので、ずっと働き続けていました。
そんな中で、システムの入れ替えが決まりました。それは会社の基幹システムで、主に使用しているのは私でした。しかし、そのシステム入れ替えのための会議には、担当者である私は呼ばれませんでした。なぜなら「社員ではない」からです。
意見を求められはしました。ところが、出来上がったシステムは、担当である私の声が取り入れられていない、非常に使い勝手の悪いものでした。むしろ以前より悪くなったように感じられるほどでした。10年働いていましたが、その件で、心が折れてしまったのです。
システムを使うたびに、なんだか憂鬱になってしまって、悩みながらも退職を決めました。給料が半分でも、やりがいがあったからこそ頑張れたと思っています。システムの件が起こるまでは、給料面では悔しいながらも楽しく働いていました。
しかし、いざ大きなことを決めるとなると、非正規は関与できないのだと思い知りました。とても悔しく感じたものです。10年勤めた結果、退職するころには、もう次の仕事が見つかりづらい年齢になってしまっていて、次の仕事を探すのに大変な思いをしました。
非正規雇用で20代を過ごすと転職市場でも厳しい
非正規の状態で10年働いた結果、転職の難しい年齢となってしまったのは大失敗でした。もっと早く見切りをつけるのが正しかったように思っています。
若いうちに次を探すか、わりきって非正規として働くかを考えるべきだったのかもしれません。私の場合は、やりがいを重視しすぎた結果、給与や待遇などのデメリットが見えなくなっていたのかも知れません。こうならないためには、冷静に自分の環境を見つめる目が必要だと考えています。
