以前に働いていたアパレル会社に勤めていました。その会社は新卒者はもちろん正社員で入社しますが、アルバイトも多く在籍しておりアルバイトが社員になるときはほとんどの場合契約社員でした。私もそのひとりです。
学生時代にアルバイトとして入社し卒業後は社員にならないかという風に声をかけていただき、契約社員になりました。お給料面ではボーナスなどが無い分金額は劣りますが、福利厚生や保険等の部分では正社員と変わらないということで納得しました。とくに契約社員だからこの仕事はやらせてもらえないなどということもなかったので、好きな仕事でしたし日々の仕事は満足して取り組めていました。
若い店長は契約社員を経て正社員になった方もいて、とても私たち契約社員のことを理解してくれているように思いました。前例がいるので自分も頑張れば正社員になれるのかなと思うこともできましたし。ただ、このような対応をしてくれる店長ばかりではありません。ベテランな店長の中には契約社員はしょせん契約だからという考えを持った人間がいます。
そんな店長が自分の上司になったときです。その会社では勤続5年、10年、20年と節目になると会社から表彰があり、旅行などのプレゼントがありました。それは契約社員も正社員も同じです。契約社員でも5年勤めれば正社員と一緒に旅行に行けます。にも関わらず、その時期が近づいたとき「あなたは契約だから旅行には行けないよ」と言われました。お店も忙しいし、人員不足だから旅行なんて行っている場合ではないという内容でした。
その時は知らなかったので、「そういうものか、やっぱそんなに正社員と変わらないよって言われたけど、こういうところで差があるのね」と思いましたが、店長の言うことなので納得していました。しかし、その上の本部の上司が店舗にきたときに「○○さん、今度の旅行楽しんでおいでね」と言ってきてくれたので、今回の店長からの話をして「私は契約だから行けないみたいです」と話しました。するとそんなことはないはずだと人事に問い合わせてくれて、店長の意地悪が分かったのです。もともと他の面でも意地悪だなと感じる部分はあった店長ですが、契約社員の部下をだますなんてひどすぎます。
上司によっては権利の行使もさせてくれない
本部の上司が店長にも話してくれました。店長は「知らなかったな」というような顔をその時はしていましたが、知っていたと思います。
それでも何かしら契約社員のことをしたに見ているので、契約では正社員と同じではいられないんだよということを言いたかったのだと思います。おかげで旅行には行けましたが、あやうく申請を出さないところでした。