私は派遣も正社員も経験したことがあります。派遣や契約社員、パートなどは非正規雇用ですが、使い方によっては、その人の生活スタイルに合わせやすいという特徴があるとも言えます。
もちろん、給与面や福利厚生など、様々な面では不安定さや不満があるのも否めませんが、正社員であれ非正規社員であれ、プラスマイナスの両方を持ち合わせているのが実情だと思います。私は派遣で英文事務をしていたことがあります。
このような非正規社員で勤務するメリットとして、仕事内容が事前にはっきりとわかっているためそれ以外を要求された場合は拒否できる点、そして時間の交渉などが可能である点などが挙げられます。例えば、専業主婦の方で家庭の事情でフルタイム勤務が困難な場合、経済的に少しでも家計に貢献するために、時間を絞り込んで勤務することが可能になるのが非正規でしょう。
このスタイルで働けるのは非正規だけです。正規雇用だけとなると、働きたくても時間の制約により働けない主婦は溢れることでしょう。これでは日本経済にもマイナス、家計にももちろん一円たりとも収入が増えないという悪循環が発生してしまうことになり得るのです。
また、このように一時的に家庭の事情などにより正規雇用で働けない人にとっては、能力やスキルを維持する上においても、非正規で短時間でも働ける案件があればありがたいのではないでしょうか。とりあえず、一時的に非正規として従事し、社会との接点を保ち、時期がくれば正規雇用も考えられるかもしれません。
今の日本社会では、非正規から正規雇用に転換させるのは難しい面が多いでしょうが、決してゼロではないのではないでしょうか。最低限、正規雇用だけの場では、能力のある人は時間的制約があるがゆえに働く機会さえ奪われてしまうのですから、これは社会的損失になり得ますよね。
非正規雇用でも使い分ければメリットはある
非正規雇用は使い方によっては、またその人の置かれた状況次第では、時間を有効に使える上に収入も入る、というプラス面も備えています。
収入面や福利厚生面ではまだまだ改善の余地が必要でしょうが、最低限、非正規ゆえに主張できるメリットとしては勤務時間と仕事内容を事前に契約上できちんと定めるため、規定外のものは基本拒否できるのがメリットではないでしょうか。
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