実際に入社した後に「こんなはずではなかったのに」と嫌な思いをしたくはないですよね。勤務時間、休日、給与体系など求人情報を見る際にチェックするべきポイントと騙されない視点とはどのようなものか考えていきましょう。

 

 

面接時に求人条件は要確認!

求人を出す企業側もいいかげんな情報を故意に出そうとはしていないでしょう。しかしそもそも求人条件を作る部署と採用する部署が違うことがあり、すれちがっていることはありえます。またネット上の求人情報の差し替えがキチンとできていなかったり、新たな給与体制が今日から始まったりする可能性もあります。履歴書を送る前と面接の時、求人条件に変更がないかできるだけ確認しましょう。

 

「この会社いいな」と感じる求人情報を見つけた時、転職エージェントや職安の担当者に「現時点でこの条件に変更がないか」と電話やメールで確認しておくと安心です。

 

 

会社に直接問い合わせるのが一番確実ではありますが、履歴書の送付前からコンタクトをとるのは現実的には難しいでしょう。まだ面接も決まっていない人から、あれこれと会社の実情をたずねられても答えられないことがほとんどです。会社に直接確認するのは面接の時にしましょう。

 

面接の時は「求人条件にはこうありましたが、変更がないか確認したい」とはっきりと伝えるくらいで大丈夫です。「細かなお金のことを言いだして、不採用になるのでは」と不安になりますが、情報を出したがらない面接官は嘘をついている可能性もあります。

 

「入社してから後悔するより、不採用になったほうが良い」というくらいの気持ちでしっかりと確認しましょう。

 

 

給与・賞与は「実際に自分が手にする額」を面接時に聞く

自分の銀行口座にいくら振り込まれるのかが重要です。求人条件にある給与の額が「手取りの額」なのか、それともその額から各種税金がひかれてしまうのかで給与額は大きく変わります。

 

交通費は全額負担してもらえるのか、制服代の自己負担はあるのか、家族手当の対象者の範囲など会社によって条件が違うことはかなりあります。

 

賞与については前回「いつ、どのくらい」出たのか、その実績をたずねましょう。評価は誰が行うのか、仕事の成績または年数なのか、算定の方法も重要です。

細かな条件を確認しだすときりがありませんが、自分が実際にもらえる額だけはしっかりと確認しましょう。

 

 

勤務時間や休日は「ホントのところ」を聞き出す

実働時間を確かめましょう。お昼休みや、休憩時間は除かれている場合があります。

始業・終業の時間や残業の有無などについて、本当のところを正直に質問してみてもいいでしょう。「皆さんは実際に何時に帰りますか」と聞いて、答えにくそうにしているなら求人情報に記載の条件より厳しいのかもしれません。

 

有給についても「その制度のあるなし」ではなく、実績を質問すべきです。立派な有給制度があっても、その制度を誰も利用していない職場もあります。

お盆休み、年末年始の体制など年間を通した視点を持ち、質問事項をあらかじめ準備するのが大切です。

 

特に不定休の会社の場合、しっかり確認が必要です。4週8休制とありながらも実際のところはそんなに休めなかったり、三連休はあっても連続10日勤務でまんべんなくは休めなかったりする場合があります。自身の体力や家庭の事情と勤務条件が合致しているのかよく検討しましょう。

 

 

異動はないか?勤務地は通勤可能か?

転勤の有無は家族がいる人にとってはかなり重要な事項です。通勤圏内の範囲の異動しかないと言われて安心していたら、朝5時起きじゃないと行けない営業所に行かされたでは困ります。

通勤の時間、手段は確保できますか。通勤ラッシュで予想通りにはいかない場合もあります。

 

実際にどんな異動があるのか、転勤の際の引っ越し費用や家賃の負担などをしてもらえるのかを確認しておいたほうが良いでしょう。

 

 

自分と会社の「常識」は違うかも?

自分が当たり前と思っていることが、次の職場でも当たり前とは限りません。会社によって常識が違うことはよくあります。実際に働き始めてから自分が思っていた条件と違うことが分かると、会社に対する大きな不満や不信感につながってしまいます。

 

「こんなはずではなかったのに」と残念な気持ちにはなりたくないものです。入社してから不満を持ち、短期間で退職してから転職活動を繰り返すのは非常に大変です。

入社前に確かめられることは積極的に質問しておきましょう。

 

 

求人条件に騙されないために会社を見る目を養う

求人条件に騙されないためには、求人がどれくらいの頻度で出されているのかをチェックしておくのも良い方法です。人材が定着しない会社はしょっちゅう同じ内容の求人を出していることがあります。その全てが悪い会社とは言いませんが、人が長くいることができない理由があるかもしれないことを頭の隅においておくと冷静な判断を下すことができます。

 

転職したい人は転職したい時期のかなり前から求人情報のチェックを始めておき、求人情報を見る目を養いましょう。

いくつかの転職エージェントに登録して、業界の転職条件を広く観察することをおススメします。

 

 

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