派遣の求人を見ると、ときどき「紹介予定派遣」とある求人を見ることがあります。
もしくは、派遣のコーディネーターさんに「紹介予定派遣」の求人を紹介されたことがある人もいるかもしれませんね。
もし「紹介予定派遣」で正社員になれるとしたら、是非やってみたい！と思う人もいるでしょう。
でも、本当に正社員になれるのか……不安になりますよね。
今回は、紹介予定派遣で正社員になれるのかどうか、注意するポイントはあるのかどうかということをまとめてみました。
そもそも紹介予定派遣ってなに？
「紹介予定派遣」というのは、一言でいえば『派遣先の企業に直接雇用することを予定したうえで、決まった期間のあいだ（最長６か月）派遣社員として働く』というものです。
平成１６年３月１日に労働派遣法が改正されたことにより、紹介予定派遣の制度がスタートしました。
通常の派遣の場合、派遣先の企業側で「面接」、「履歴書などの提出をお願いすること」、「適性検査」などを行うことは、基本的に禁止されています。
なぜかというと、派遣労働者の就労機会を不合理に狭めること防ぐためです。（現実では職場紹介という形で面接は行われているようですが、、、）
しかし、「紹介予定派遣」は、事前の面接や履歴書などの提出を労働者にお願いすることができ、それをもとに選考ができるようになっています。
なお、この「紹介予定派遣」は、一定期間、派遣社員として働いたあとに必ず直接雇用されるということではありません。
あくまでも労働者と派遣先企業で直接雇用することを「お互いに同意した」場合にのみ、直接雇用するという流れになっています。
紹介予定派遣で実際に正社員登用された人はいるの？
では、最終的に正社員として直接雇用された人は、実際にいるのでしょうか。
調べてみたところ、
「大手企業に「紹介予定派遣」で入って無事に正社員になれた」
「自分は派遣先のものだが、派遣社員が有能だと判断したので、正社員になってもらった」
「ダメもとで応募したら、会社の雰囲気に合っていそうということで正社員登用までいった」
という成功例もあれば、
「やってみたけど会社の雰囲気があわずに辞めてしまった。時間を無駄にした」
「派遣先の新しい事業立ち上げのため「紹介予定派遣」で雇われたが、結果的に軌道に乗らず、結局、正社員として雇用されなかった」
「期間内に派遣社員として働いたけど、結局、正社員登用されなかった」
という風に正社員になれなかったというケースも散見されました。
こればかりはケースバイケースで、派遣先企業の状況や働く人によって結果は変わってくるようです。
検索サイトで『紹介予定派遣 正社員なれる確率』という検索キーワード候補があるのを見ましたが、結局のところ実際に働いてみなければどうなるのか、というのはわかりません。
究極的に言うと「企業」と「労働者」のマッチングに尽きるということなのでしょう。
紹介予定派遣を利用する場合、注意するポイントは？
では、もし「紹介予定派遣」を利用する場合、なにを注意したらよいのでしょうか。
一番よく言われるのは、あくまでも「紹介予定」なので、必ずしも正社員になれるわけじゃないということでしょう。
先ほどもあげたように、『労働者と派遣先企業で直接雇用することを「お互いに同意した」場合にのみ、直接雇用される』ということは念頭においておく必要があるということですね。
また、悪質な企業の場合は、派遣社員として雇える期間だけ雇って最終的には直接雇用はしないという最悪なケースも実際にあったそうです。
こっちは真剣になっているのに、そんなことされたら嫌ですよね。
また、直接雇用することはあっても、「正社員」としてではなく「契約社員」や「パート」などの非正規雇用として雇い入れるケースもあります。
派遣社員から直接雇用に切り替わったときに、給料などの待遇が悪くなったということもあるそうです。
と、負の面をたくさんあげるとキリがないのですが……
そんなことを避けるためには、どうしたらいいのでしょうか。
対策としては「紹介予定派遣」の場合、派遣社員として働く前に事前の面接をすることが多いので、そのときに派遣先企業に「確認」をするようにすると良いでしょう。
例えば
・この会社で、過去に「紹介予定派遣」で正社員に直接雇用された人はいるのか
・直接雇用に切り替わったときの待遇はどうなるのか
・もし正社員として直接雇用する場合の、この会社での基準はなにか
こういったことを事前に聞いておけば、「お互いに求める内容がミスマッチだった」という最悪の事態は極力避けることができるでしょう。
疑問点があれば確認するというのは、どういった状況でも必要なことです。
ただ、もともと正社員を希望しているのであれば、最初から正社員を目指して転職活動をしたほうが早い場合もあります。
派遣社員として働く期間がもったいないと思う人は、そうしたほうがいいかもしれません。
でも、いきなり正社員なんて……と抵抗感がある人にとってはメリットの大きい制度なので、その時の自分の状況に合わせて「紹介予定派遣」を利用するかどうか考えてみるといいかもしれませんね。
紹介予定派遣を探すのに便利なサイトは？
紹介予定派遣で働きたくてもどうやって探せばいいの？という方にオススメのサイトをがリクルートスタッフィング
大手のリクルートグループが運営しているので、最初に登録しておきたいサイトですね。
派遣登録会での面談で業界や職種ごとに専任コーディネーターがいますので、それぞれの業界ならではの専門知識での話が可能です。
またこれまでたくさんの相談を受けてきた専任担当が、希望のお仕事、これまでのご経験、これからのキャリアなどを1対1の面談でじっくり相談できる点も嬉しいポイントですね。個別面談でわからない点などが質問できるため、就業先のイメージが掴みやすいと安心できると評判が高いようです。
リクルートスタッフィングのスキルアップ研修では基本的なビジネスマナーからOAの基礎、キャリアアップを目的とした資格取得支援制度まで、幅広い研修・サポート体制があるので。自宅のパソコンを使って、オンラインでExcel、Wordなどを学べるeラーニングプログラムも無料で使えるので、経験のない職種でもスキルアップができる点も注目ですね。
【公式サイトはこちらから】リクルートスタッフィング