会社に雇用されている人はたいてい雇用保険料を引かれていますが、利用したことがあるでしょうか?

せっかく保険料を払っているのですから、必要な時には無駄なく受給していきたいものですね。

ここでは退職後についての雇用保険を無駄なく受給するためのテクニックについてご紹介していきましょう。

 

失業給付をできるだけ早くもらうためには!?

失業給付は会社を退職した際に、加入期間や就職活動の状況など、一定の要件を満たす場合に雇用保険から支給されるものです。

失業中の貴重な収入源ともなりますね。

失業給付をできるだけ早くもらうためには以下の点に注意してみて下さい。

 

・会社からできるだけ早く離職票を交付してもらう

・離職票を受け取ったらできるだけ早くハローワークに手続きに行く

・実際に会社都合での退職の場合は離職票の離職理由を確認する

 

失業給付は離職票をハローワークに持っていって手続きをしてからも説明会に参加したり、失業の認定を受けに再度ハローワークに行ったり、手続きに期間を要します。

できるだけ早くハローワークに手続きに行くようにしましょう。

 

また会社から退職勧奨があったり、会社都合で解雇されたりした場合には離職票の離職理由が自己都合になっていないのかを確認してください。

離職理由が自己都合の場合は給付に3カ月の待機期間がありますので、手続きをしてから失業給付をもらうまでにかなりの期間を要します。

会社都合で辞めるように言われた場合には、退職理由を解雇などの会社都合にしてもらえれば、3カ月の給付制限がかからなくなるので、早くもらうことができるようになります。

 

職業訓練を受けると失業給付が早く、長くもらえる!?

職業訓練とはハローワークで申し込みを取り扱っている指定の教育訓練の講座を受講すると受講料を無料で講座を受けられる制度です。(テキスト代などの負担あり)

 

期間は3カ月~6カ月程度のものが多く、受講中はずっと失業給付が給付されますので、自己都合で3カ月の給付制限がかかっている人は早く失業給付を受け取ることができます。

また、訓練期間中はずっと給付が続くので、給付期間が90日でも6カ月の職業訓練を受ければ6か月分の失業給付を受け取ることができます。

 

それでも支給残日数があまり少ない場合には訓練の受講指示が出ない場合もありますので、ある程度受給期間が残っている間に訓練を始めましょう。

詳細の取り扱いについてはハローワークによって異なる場合もありますので、受講前に給付がいつからいつまでもらえるのか相談しながら進めていくと良いですね

 

また、訓練の出席率などの規制もあり、実際に出席した事実ができてからの給付になりますので、実際に受給を受けるまでは一定の期間がかかります。

 

職業訓練というと作業所のようなものを想像していますが、ビジネスワークやパソコン関連、デザイン、介護などに関する講座などもあります。

取り扱っている講座はハローワークによっても異なり、また応募者が多数の場合は選考により受講者が決められる場合があります。

 

それでも職業訓練を受講すると失業給付に加えて1日あたり500円の受講手当が支給され、必要に応じて交通費も支給されます。

失業時期に新たな知識やスキルを身に付けてキャリアアップしたい人にはお得な制度ですね。

 

職業訓練の受講を考えている場合には早めにハローワークに足を運んでどんな講座があるのか、いつまでに申し込むのかなどをチェックしておくと良いでしょう。

失業保険がもらえなくても求職者支援訓練

また、上記職業訓練は失業給付がもらえる人を対象にしていますが、失業給付の受給要件を満たさない人でも、職業訓練を受けることができる場合があります。

求職者支援訓練にはハローワークの指示により職業訓練を受け、収入などの必要な要件を満たすことが必要ですが、受講中に職業訓練受講給付金として月額10万円が支給されます。

厚生労働省 求職者支援訓練の案内

ただし、一度でも欠席したりする(やむ得ない事由を除く)と給付の返還の対象となる場合もあり、その条件は厳しいです。

職業訓練を受講する際にはぜひこんな制度もあることを知っておいてください。

 

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